フリースクールとは
フリースクールとは
フリースクールについて、実は明確な定義がありません。
ですから、この言葉を使う人によって微妙な違いがあります。
主に、以下4つが考えられます。
①不登校の生徒が通う民間の教育機関
②従来の学校とは違った考え方によってつくられた独自の教育機関
③欧米のフリースクール運動の影響によってつくられた教育機関
④通信制高校サポート校の付属としての教育機関
フリースペースと言ってあまり学習をしない団体もありますので、フリースクールというのは、学習を中心または、ある程度行うところを指していることになります。
②や③の考え方に共感して、地元の中学校をやめて入学(入会)する場合は実は少なく、つまり、実際は①+② または ①+③ というのが実態です。
そう考えると、「不登校の生徒が通う民間の教育機関」とすれば、3つとも含むことができます。
しかし、その考え方には、①だけを考えているのか、①+② なのか ①+③ なのかにより、毎日の活動や生徒への対応については大きな違いが発生することがわかります。
1990年代から現れたのが、④通信制高校サポート校の付属的つまりサブスクールのようなフリースクールです。
比較的大きな通信制高校サポート校が、高校1年生の4月から急に通いだすのは不安があるので、中学生の時から準備のために通えるようにしたというものです。
ただ、こういう面ももちろんありますが、通信制高校サポート校の多くは生徒獲得が目的になっているところが多く、中学生の頃からサポート校入学の道筋をつけようというのが、本当の目的だったりします。
②のタイプのフリースクールには、非常に個性的なフリースクールもあります。
例えば、
A:好きなこと何でもやっても良いというフリースクールで、いつ行ってもいいし、いつ帰ってもいいなど、まったくの自由で、生徒の自主性に最大限委ねるタイプ。
B:たとえば、全員で農業をしながら大切なことを理解しようというフリースクールや、山里で地元の人と交流することを大切にしているフリースクールなど。
C:強い強制力でなんらかの能力を身に付けさせ、ひきこもりや不登校から脱却させようというタイプ。
ゆいまーる学園は、①のタイプですので、特に強い個性を持っているフリースクールではありません。
日本の中の社会人の一員になることを目指しますから、大きく日本の教育制度と離れたことはしないことにしています。