⑧不登校だと高校には行けない?その1
⑧不登校だと高校には行けない?その1
ゆいまーる学園を始めた15年ほど前から数年間よく聞いたのは、
「不登校だと高校には行けないと先生に言われた」でした。
どういう意味でこう言っているのか。
実は、この先生の言葉にはいろいろな要素が想像できるので、なかなか難しいのです。
考えられるのは・・・
(1)「不登校だと高校にいけなくなってしまうから、甘えていないで、早く通え」(内心で、本当は入れる高校もあるのだけど、今は言わないよ)。
(2)中学校へ来れないなら、高校は当然行けないだろう、と思っている。
ここで、注意点です。
「行けない」というのは、合格できないだろうという意味なのか、合格しても通えないだろう、という意味なのか、単に漠然と言っているのか、わかりません。
しかし、これは、生徒本人のことを考えるなら、しっかり分けて考えなければいけません。
(3)高校というと一般的な全日制高校のことだけを意識していて、定時制高校や通信制高校、高認予備校のことはよく知らない。頭にない。
(4)毎日通っているのに、高校に行けない子もいるのだから、不登校の生徒は高校に行かせるべきではない。だから、行けないとする。
まず、結論ですが、(2)の注意点を踏まえて言うと、合格する高校がない、ということはありえません。
通信制などは学力を問わない高校が多いので、面接で入りたくない、とか、勉強する気はない、などと言わなければ必ず合格します。
次に通えるかどうかですが、これは通信制であっても少なくとも年間で7~10日くらいは教室で授業を受ける必要があります。
確かに生徒によってはこれが大問題になりますが、始めから通えないだろうと決めるべきではないと思いますし、高校進学を止めるべきではないでしょう。
通えるのなら全日制高校でもやっていけるし、ゆいまーる学園では、実際にそういう生徒が多いです。
次は上記(1)~(4)をもう少し詳しく考えてみたいと思います。